COMMENTARY
05
フォトグラファー
今井駿介
-odolとの出会い、写真を撮るようになったきっかけを教えてください。
2014年のフジロックのROOKIE A GO-GOにodolが出演していて、それ自体は観に行けてないんですけど、フジロックのウェブサイトでROOKIE出演者の音源が公開されてたんです。それ聴いて凄いなと思って、ライブ観に行って終演後に話しかけたのが最初です。
その後何回も観に行っていて、写真撮らせてって話をした気がします。
-メンバーとの印象深いエピソードは何かありますか?
今年のフジロックの時に、うちの実家に泊まりにきたことですかね。 odolの出演日は3日目だったのですが、初日に森山くんと垣守くんが先に新潟入りして。 僕、出身が新潟で、こっち(東京)の友達が実家にくるっていうのは一回もなかったのですが、まさかodolのメンバーが泊まりに来て、そのままフジロックに出演するっていうのは結構面白かったですね(笑)
-odolの全作品で一番気に入っている曲は?
超難しいですね…。「years」か「飾りすぎていた」だけど、「years」かなあ。「years」はもう完全に間奏のところ。
その部分を録ってる時にレコーディングスタジオ行ったんですよね。で、その場で聴かせてもらったときに、相当凄いって感じました。今のところそれが一番かもしれないです、自分の中での反応というか。
「飾りすぎていた」も、最初に聞いた曲だったので その印象が大きいです。
-odolの音楽をどう感じて聴いていますか?
どう言ったらいいのかわからないですけど、生活していて近くにあって欲しい音楽だなと思います。聴きたくなるときがあるというか、なんとなく自分の中で残る、ちゃんと人に何か残していってくれる音楽だなって思っていてそこが好きです。
−今回のアルバムはどう思いましたか?
全方面に深くなったなあって感じがしました。今まで出した3枚だと、それぞれアルバム全体、EP全体でキャラクターがあったイメージなんですよね。それが今回は一曲ごとにキャラクターが強い気がします。でもアルバムに入ると統制が取れてるなって感じでした。
-このアルバムだとどの曲が一番好きですか?
「声」が一番好きですね。僕の中では「years」に通ずる王道感があります。
「大人になって」も凄く好きです。
-被写体としてのodolはどんな印象ですか?
被写体としてはって言われると難しいですね…。
僕にとってodolは凄く好きな同世代のバンドで、撮る対象としてどうこうっていうよりも彼らが表現するもののビジュアルとしての媒介や、楽曲だけではなくて制作やバックステージでの普段は見れない彼らの人間的な魅力を伝えることができたらなと思って撮ってます。
ありがたいことに僕が普段撮ってる写真もいろいろな方にodolに合ってると言っていただけることが多いので、撮り続けたいなと思いますね。
PROFILE
フォトグラファー
今井駿介
1993年、新潟県生まれ。東京都在住。(株)アマナを経て独立。
odolではアーティスト写真をはじめ、ブックレットの写真や自主企画イベント「O/g」のビジュアルなどを手がけている。
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